元ヘビースモーカーが教える、禁煙を成功させるための秘訣

私はかつてヘビースモーカーだった。

少ない日で1日半箱以上、多い日は1日に1箱以上吸っていた。絶対に辞められないと思っていたし、辞める気はなかった。

そんな私だが、過去に一発で禁煙に成功し、禁煙期間も4年くらい経過している、と思う。正確にどのくらいだか、もう忘れてしまうくらい時が経過した。

禁煙をはじめたきっかけ

きっかけは母との旅行。母はたばこが苦手なうえに2人きりの旅行。宿の部屋は禁煙。しかも星野リゾート軽井沢へ宿泊ということで、スペシャルな旅行をたばこのことを考えてソワソワしたくない(ヘビースモーカーなので結構すぐ吸いたくなるので)なぁと思って、旅行の少し前から禁煙してみたのがきっかけだった。

また、その頃は仕事のストレスから解放されたタイミングで、もしかしてもしかしたら今なら禁煙できるかも?と思ったのもきっかけの1つだった。

禁煙を成功させた秘訣

だから、「絶対に禁煙成功させるぞ!」とものすごく強い意志をもって成功させたわけではない。

どうしても無理だったら、別にいつでも吸えるんだし、くらいに思っていた。

でも逆にそれがよかったのかなぁと思う。

もう一生たばこを吸わない!金輪際おさらば!と思っていたら、逆に辛くて挫折していたかもしれない。

だから、禁煙の方法としてよく紹介される「たばこを連想させる、アルコールやコーヒーを避ける」、とか「ライターや灰皿などの喫煙具を処分する」ということはしなかった

無理だったらまた吸っても別に何も損しないし、と思って始めた。

 

禁煙を成功させるためにしたこと

そうはいっても、何もせずにラクに禁煙に成功したわけではなくて、吸いたい欲求を紛らわすためにいろいろやってはいた。具体的には次のようなことだ。

1:吸いたくなったら寝る

自分より何年か先に禁煙していた友達が「吸いたくなったら寝る」といっていたのがよくわかった。とりあえず寝てしまえば吸いたい欲求と戦わずに済むから。

2:コーヒーもお酒もお菓子も好きなだけ摂取していいことにする

コーヒーやお酒などたばこを連想させるものは排除したほうがいいといわれるけど、たばこがセットじゃくてもコーヒーもお酒も好きだったので、たばこを我慢する代わりに好きなだけ摂取していいと自分に許可。

逆に自分の場合はコーヒーもなかったらたばこはやめらなれなかったかも。

3:吸いたくて死にそうになったらいつでも吸えると気楽に考える

さきほとも書いたが、もう一生吸えないと思うとツライので、どうしても無理だったらまた吸えばいいや、と思っていた。だっていつでも吸えるわけだし。

4:たばこがない快適な生活を想像してみる

ニオイを気にしなくてすむ、お金が浮く、喫煙所を探さなくていい、など禁煙成功者の声をネットで読み、たばこがない幸せな生活というものを想像していた。

5:禁煙して感じた変化やメリットを楽しむ

1番最初にびっくりしたのが、味覚が変わったこと。ある日突然、お米とか魚とかいろいろな食べ物が本当に美味しくなって、衝撃を受けた。

こんなに美味しいものがたばこに邪魔されていたのか、とショックを受けたほど。あと、走った後に、胸が苦しくなくなった。疲れはするんだけど、苦しくなくなったことに驚いた。

やっぱり身体に悪いんだ……と実感するとともに、健康体に近づいている!と言い聞かせてがんばった。

6:ストレスを減らす(強いストレスがあるうちは禁煙しない)

まぁそもそもストレスフルな生活をしていたら、禁煙にチャレンジしていなかったと思うし、ストレスがやや少ない時期だったからこそ成功できたんだと思う。

7:引きこもる

禁煙したときは、家でライターの少し仕事をして、週末にバイトをするというライフスタイルだったので、週末以外は引きこもることが可能。喫煙者の友達も少なくなかったので、家に一人でいられるのはよかったのかも。

8:電子たばこで気を紛らわせる

たばこが吸いたくなくなるわけではないんだけど、なんとなく手持無沙汰になったり、うおーーー!たばこ吸いたいーーー!となったりしたときは、電子タバコととカフェオレで喫煙気分を体験。吸いたい大波がきたときは、こうして、波が小さくなるのを待っていた。

こんなことを積みかなさねたのち、なんと一発で禁煙に成功。あんなにヘビースモーカーだったのだが、吸えずに苦しんだものの、だんだんとたばこがない生活ってこんなにラクなのかぁ〜!と思うようになって見事、成功することができた。

その後、禁煙してから2年後くらいと、3年後くらいにもらいたばこをしたことがあったが、その2回以外は吸ってないし、一応今のところは喫煙者に戻る気配はない。

 

 禁煙して感じたメリット

ちなみに、禁煙して感じたメリットはこんなにもたくさん。

1:ニオイを気にしなくてすむ

ファブリーズもほとんど使わないし、自分で「うわたばこクサい!」ってテンション下がることがなくなり終始快適に過ごせるようになった。

2:周りへのたばこの煙やニオイを気にしなくてすむ

喫煙所から戻るときとか、あーあたしたばこくさいんだろうなって思ったり、まわりの人への煙やニオイが気になったり、吸わない友達に気を使わせてしまったり、そういうことがなくなった。

3:たばこを吸いたくてイライラすることがなくなった

たばこ吸える場所がなかったり、仕事中だったり、このご時世、環境によっては喫煙者はたばこを吸いたい気持ちを常に我慢しなくてはいけない、といっても過言じゃない。そんな我慢やイライラがなくなっただけでもたばこをやめてよかったと思う。

4:喫煙できる店を探さなくてすむ

たばこを吸い始めたのは、今から20年近く昔。年々喫煙できる店は減ってしまって、ランチなんてほとんど禁煙。夜のお酒飲む店だって禁煙は珍しくない。喫煙できる店を探すのも一苦労だし、禁煙の店では、我慢が必要だし。そんなソワソワとさよならできたのもたばこをやめて感じたメリットの1つだ。

5:喫煙所を探さなくてすむ

上に同じく。駅も禁煙になったし、初めて行く土地では喫煙できる場所を探すのも一苦労だったので。

6:たばこを買いにいく手間がない

夜中にたばこがないことに気が付いて、テンションだだ下がり、なんてことがなくなった。

7:たばこを吸う時間を省ける

移動時間とともにたばこに時間を使うことがなくなった。

8:灰皿の掃除などの面倒が減る

吸い殻は臭うし、掃除も面倒だったけどそんな手間もなくなった。

9:ごはんがおいしくなる

さきほども書いた通りだ。なんでも美味しく感じてびっくりした。

10:お金が浮く

まぁ、たばこやめて明白にお金に余裕がでてきたわけじゃないんだけど、たばこ代だけじゃくて、たばこ吸うだけのためにカフェに入ったりとか、ライター買ったり、そういうお金も浮いたと考えるとやっぱり大きい。

11:健康的になった

1番メリットを感じたのは朝の寝起き。今も朝は苦手なんだが、たばこ吸ってた頃は、今の10倍起きるのがつらかった。

あ、あとお酒に強くなった……。

たばこ吸ってるときは、あ、これ以上飲んだら気持ち悪くなりそうだからもうやめとこ!って思う瞬間が来たんだけど、そう思うことがほぼなくなった。(その代わり、やめたばかりのときはそれで飲みすぎて次の日気持ち悪くなることはあったけど)

12:肌の悩みが改善された

たるみやくまやむくみが改善された。女性には何よりもうれしいかもしれない禁煙のメリット。

30歳を過ぎていたので、違いがはっきりわかった。あのまま吸い続けていたらと思うとちょっと怖い。

たばこ吸っていても肌がきれいな人もいるけど、若いコか、聞いてみると1日数本くらいしか吸わないコだったりとかするので、ある程度に年齢になってある程度の本数吸ってたら確実に肌に影響していると思う。

いやいやーたくさん吸っていてもきれいな人いるし〜と思う人いるかもしれないし、自分も喫煙者だったときは思ってただけど、たぶんね、そういう女性もたまにいるけどでもね、そんな女性は、もしもたばこを吸ってなかったら、もっと肌キレイなんだよ!ってやめてみて思った。それぐらい違いを実感した。

 禁煙して感じたデメリット

太った!

結構イタイが、たばこのせいだけじゃない気もするし、メリットのほうが大きいので、まぁ仕方ないか……。

他には、あんまりないけど、しいて言えば……。未だにたばこが吸いたいなぁと思うことかなぁ。でもまぁ全然我慢できる程度だし、やめてみてメリットが大きすぎたのでまた吸う気はないけど。

噂によると、一度喫煙の快楽を脳が覚えてしまったら、その回路は一生消えないらしい。恐るべき、たばこ。