同一賃金同一労働が施行後の派遣社員の待遇。派遣で働くアラフォーの実情は?

2020年4月から施行さる同一賃金同一労働。

会社員の人は興味ないかもしれないけど、派遣で働く身としては、ニュースになった頃からめちゃくちゃ気になっていた。

同一賃金同一労働とは、簡単にいうと、派遣やアルバイトでの労働者と正社員で働く者の賃金を同一にせよというもの。派遣でいうと、交通費の支給、退職金、ボーナスの支給、派遣先の同じ業務を行なう社員の給与もしくは職種に対する経験年数を考慮した給与、などが求められる。

 

ニュースになった当初は、「派遣切り加速する!」とか「時給下げて交通費を支給する名ばかりの待遇が横行するのでは?」というネガティブな意見もSNSで散見された。

が、個人的には、派遣切りが加速するリスクよりも、低時給や能力に見合わない給料でコキ使われる人が減る可能性があるならそちらのほうが、長期的に見たらいいのでは?という意見。

また、「時給下げて交通費を支給する名ばかりの待遇が横行するのでは?」ということに関しては、過去に人材派遣会社のパソナで、派遣社員を無期雇用に切り替えた際に、交通費支給と引き換えに減給したことが発覚し批判されたり、交通費が出ないことを不服として契約社員が訴訟を起こしたハマキョウレックス事件で「正社員に通勤手当を支給しながら、契約社員通勤手当を支給しないことが違法」であるという判決が出されたということがあり、「交通費支給のかわりに減給」というのは、ゼロとはいえないまでも基本的にはなさそう…と思っていた。

その矢先の、11月の某日、派遣会社の担当者が勤め先(派遣先)に訪れ、4月から交通費が支給される旨が告げられました。

やったー!これでなんと、実質3万円ほど毎月の給料が増えます…。3万円…、デカい。デカすぎる。というより、こんだけ交通費がかかってる(実際は定期半年ぶん購入で2万5千円くらいだけど)のに、補助すらないなんてひどい話だよ、という気すらしてくる。

社会保険をあわせると、給料17〜20万円くらいの総支給額から5万円以上が無条件に引かれているということだもん…。薄給で給料の4分1以上もっていかれるのはけっこう切ない。好きでフルタイム勤務をしていないという事情やフリ―ランスの仕事の報酬があることを差し引いても、一応同種で10年くらいの経験がある身としては、もうちょっともらう権利があるのではないか?と、なんだか欠乏感のようなものを抱えていたので、やっと妥当な給料もらえるなという感じ…。

また、派遣の求人サイトとかみても、自分の業種の時給は下がっている感じはなく交通費が支給されるようになっているので、今回のこの制度の施行はまずまずなのでは?という感じ。業種によって実情は多少違うかもしれないけど。

「退職金、ボーナスの支給」については、私の派遣会社の場合は、ボーナスぶんはもともと時給に含まれるとのこと。退職金は給与決定の基準となる最低時給のランク表(職種の平均給与や仕事に求められる経験年数などで割り出したもの)を1.06%かけで設定しています、という感じで、個別ではなく一斉送信で小難しいメールでが来た。ので、時給があがるかどうかは不明なんだけど(というか個別で連絡きてないから多分あがらないと思う)。今の仕事内容からすれば、交通費支給だけでも十分かなという感じ。3万上がるんだもんね、毎月。ということで、昨年の末くらいからフリーの仕事がやや増えたのと、4月から交通費支給でやっと金欠から解放されそうです。