きつい思いして週5日働かなきゃいけない理由て何?

週5日の仕事も探してみたけど……

前職をやめたときに、一応週5日の仕事も視野に入れて探していた。

ただし、それはやりたい度が高く、自分なりにそこそこの金額をもらえて、残業もほぼなしならという感じだった。

しかしライターや編集の仕事で、しかも、どんな分野でもいいとうわけではないので、薄々そうなるだろうと思っていたけど、やっぱりそんな仕事はみつからず、週3勤務+フリーの仕事でやっていくことになった。

で、そうなると、やっぱり自分にとってはそんなライフスタイルがとても自然なのだった。むしろ一般社会はどうして週5日働くことがデフォルトになっているのか、ものすごく不思議に思えてきた。

 

1日がほぼ労働で終わるって、どうなの?

だって、平日9時間拘束で通勤に往復2時間かかって、それだけで11時間。身支度の時間なども入れると、確実に1日の半分が仕事だけで消える。7時間寝るとすると、残りの時間は5時間。5時間しか好きなことできないんだよ。実際には、残業とか家事などをこなしていたら、自分の時間や家族と過ごす時間はほぼないに等しい。みんなこの生活を週に5日間も、どうしてできるんだろう。

こんな生活してたら、休みはまるまる使えるとしても、1日は疲れをとるために使ってしまうんじゃないだろうか。残り1日は人と会ったり、家族と過ごしたら、やっぱり自分の時間はいつあるんだろう。休みの日のわずかな時間のみということじゃないだろうか。

どうしてそんな生活ができるのか、本当に私としては不思議で仕方がない。ただそう強く思うのは、私にはやりたいことがあって会社員では叶えずらいとうことが1番の理由なのかな?うーん、でも、やりたいことと会社員の仕事がマッチしてても、余暇や大事な人と過ごす時間はもっと欲しいけどな……。

ただ「仕事が趣味」という人は、自分の時間=仕事の時間になり、週に5日フルタイムの生活も苦でないのかな。そういう人はなんの問題もないし、すごくラッキーな人だなぁうらやましいと思う。あと、体力があって要領がよくて、精神的にも強い、みたいなスーパーマンね、たま~にいるよね。私はたまにしか出会わないけど、一流企業とかには多いのかね、そういう人。

どうして全員が週5日働かなきゃいけないんだろう

でも、そういう人たちはどちらかというと社会の中では少数な印象だ。まぁ、休みや余暇がもっとあればうれしいけど、それなりに楽しくやっている、という人も少なくないのかもしれないけど。

でもでも、わりと必死になって週5日働いている人もそこそこ多い気がする。それなのに、どうして、そういう人まで「仕事が趣味」という人やスーパーマンのような強靭な肉体と精神をもちあわせた人と同じライフスタイルを送らなくちゃいけないんだろうか。

一度レールをはずれてこっち側にきてしまうと、社会のほとんどの人が週に5日働いているのか、働くことができるのか、マジで不思議で仕方がない。

しかし、現実では、週に3日しか働きたくないという私のほうが不思議がられるわけなんだけど。

「例えば、週に3日勤務の仕事を探しているんです」というと、なんでフルタイムで働かないの?とほぼ100%聞かれるだろう。私の場合は、フリーの仕事と並行してという理由があるからいつもそれを言って済んでいるわけだけど。黙っていると派遣会社にも、紹介予定派遣の仕事とか紹介されたりして、いやいや正社員望んでませんからとか思いつつ、丁重にお断りしていた。

なんで週3日労働の生活をするのに、理由が必要なんだろう。

私は逆に聞きたい。あなたはなぜ週に5日働いているのですか?と。きっと多くの人が、

「そう決められているから」

「お金が欲しいから」

とかそんな答えなんじゃないかと思う。事実、正社員は週5日勤務ばかりだし。出勤を減らそうと思うと、一定の専門スキルがないとパート的な仕事になり急激に給与が下がってしまう。

中には、前述したように「仕事が趣味」であり、楽しいから週5日働くという人もいなくはないと思うけど。

でも多くの人は決められているから、お金のためと答えるんじゃないだろうか。

でも、本当はお金が欲しいなら週4日勤務でも同じくらい稼げる可能性はあるし、3日労働でだって稼げる人は稼げるはずなんだよね。

でも、ほとんどの人は、ただ決められているから、それ以外の選択肢を考えずにそうなっただけじゃないだろうか。

で、つまり、なぜ週5日働くようになっているかというと、特殊な職業を除いて、「ただ会社に決められているから=会社にとって都合がいいから」というのが、要因だと思う。

ただ働いていれさえすればいい時代は過ぎ去った

しかし、日本はかつて、休みは週1日だったんだよなぁ。週休2日は、松下電器産業(現パナソニック)の松下幸之助氏により、昭和40年ごろにはじめて導入された。その後、一般的になるのは昭和55年頃かららしい。

でも、長時間労働と休み1日でがんばれたのは、はっきり言って戦後の火事場の馬鹿力的な……感じじゃないでしょうか。

戦後の復興を目指すことがエネルギーになった。しかも戦争なんていう今となっては未知のレベルのツライ経験に比べれば、ごはんが食べられるだけマシ、と、休みが1日だろうが何だろうががんばれたんだと思う。

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そして、週休2日制度が導入され、日本が豊かになると、今度は専業主婦の登場・バブルの到来。フルタイムで長時間夫が働き、妻が家事を担う。長時間動労は楽ではなかったかもしれないが、給料は年功序列や好景気で上がっていくし、家事はしなくてもいいので、とにかく仕事にまい進できるし、がんばれる。経費でちょっと息抜きすることもできた。

週休2日でも長時間労働でも表向きは何とかなったのだろう。ただ過労死とかあったので、この頃だって働きすぎだったのは間違いないと思うけど。

安いお金でたくさん働いてほしい会社

んで、現在。共働きの家庭が増えて、夫も家事をしなくてはいけないし、給料は簡単には上がらない。税金や社会保障の負担は増えているのに、やっぱり給料は簡単には上がらない。物は溢れているので、特にお金持ちでなくても一定水準の生活ができる。働くモチベーションも上げずらい。

そして、インターネットや技術の進歩で仕事のスピードや生産性は格段に上がってるはずなのに、8時間労働週5日働くのがデフォルト、だけならまだしも、+未だサービス残業がはびこっているなんて、なんか会社や国にだまされているんじゃないか……?って、思うレベルなんだけど。

「8時間労働週5日働いている」のは、結局、一言でいうと、安いお金(もちろん全員じゃないけど)でたくさん働いてほしい会社とそういう仕組みを許している国家が要因だよね。だって、がんばって生産性上げても、新しい仕事ふってくるじゃん……、日本の会社って……。

もちろん、働く側も不都合を感じなければ全然いいと思うけど、何度も言うけど、そんな器用な人ばかりじゃない。

まあ、少しずつ働き方改善する会社やフレキシブルな働き方を導入している会社も出てきているけど、まだまだペースが遅いような気がするなぁ。

日本では理想の会社を探すより、自分で働き方を作るほうが早い

こんなにぐちぐち言っている私だって、編集やライターの仕事もキライではないので、欧州の一部の国のように、週30〜35時間前後の労働が推奨されるような社会だったら(しかもバカンス付き!)正社員で働き続けていたかもしれない(でもクリエイティブ系とかIT系の仕事も同じように労働時間少ないのだろうか)。うつとか引きこもりとかもかなり減ると思うんだけど……。

でも、まだまだ日本では難しく、会社や国には期待せず自分で模索して理想のライフスタイルを作るほうが早いので、私は今のような正社員ではない働き方を選択したのだけど。

自分としては、今のようなフルで働かないライフスタイルをしてしまうと、少し前までサービス残業がある会社(名ばかりのみなし残業含む給与体制の会社も同じ)で働いてたのに、なんかもう、そんな会社では絶対に働きたくないなと思う。

お金とか、自分の時間がなくなるとか、そういう問題じゃなくて、もうそいうのは自分の倫理感に反するのでムリって感じ。ずうずうしくて寒気がする。そもそも長時間労働なんてもう古いんだって!

でも、わがままに聞こえるかもしれないけど、それって大事なことで、一人ひとりがムリ!!!って言わないとそういう会社なくならないよね。