働きたくなかった私が「仕事とは生きることだ」と思い始めた【仕事と労働の違い2】
●「仕事」はしてもいいけど「労働」はしたくないのだと気がついた
かつて働くのがいやでいやでたまらなかったわたし。現在は、フルタイムの仕事はやめて週4日派遣で働いている。少し時間に余裕のある生活をし、やりたいことをやっていたら、だんだん自分の中での「仕事感」が変わってきた。
「労働」と「仕事」は違う、というあたり前といえば当たり前のことなんだが、改めてそれを強く認識し、少し前にこんな記事を書いた。
仕事とは自発的に行うべきもので、ときに金銭が発生しないこともある。対して、労働は金と引き換えに頭や体を働かせることだ。サラリーをもらっている時点で、ほとんどの人は労働者であって、金をもらっているぶんだけ働いていればいいはず。それを心得ずに、会社の利益や都合のためだけに働き続けると、人はときに心身をこわしてしまうのではないか、という内容だ。
そして、そんなことを考えながら、わたしは昔からなるべくなら働きたくないと思って生きてきたんだけど自分は「ひたすら労働をしてきて、労働がつまらなくて、労働をしたくない」のだということに気がついたのだ。
●「仕事」とは会社に行って働くことだけを指すワケではない
改めて「仕事」ってなんだろう?と考えてみた。その、わたしなりの結論が以下のものだ。
- やらずにいられないことや好きなこと
- 必ずしも希望お金がもらえるとは限らないが、お金以外で満足感を十分に感じられること
- 自分のすることが人のためになるという実感があって、実際に人の役に立ったり感謝されること
- 会社ではなく、人や自分のためにエネルギーを使うこと
- 自分を表現する手段の1つ
- ある人にとっては使命といえるもの
これは会社に行って働くことだけではなく広義では、
- 起業して働くこと
- ボランティア活動
- 主婦業
- 子育て
- 介護
- 家族を支えること
- 何かを研究すること
- 何かを表現することや芸術活動
- 困っている人を助けること
- 友人や恋人など大切な人を助けること
なども、わたしは仕事だと思うのだ。
ちなみに、別に好きな仕事やっているならお金はなくてもいいでしょと思えるのが美徳とかは全然考えてなくて、軸がしっかりしてくれば、労働より仕事のほうが稼げるのが基本だと思う。
ただ、例えばサラリーマンとかは副業などしていない限り、基本的には労働は1つだけど、仕事は1つとは限らないんじゃないかな。だから金銭を目的としない仕事をもっていたり、やりはじめたばかりでまだお金にならない、ということはあると思う。
●わたしにとってはブログも仕事の1つ
例えば、わたしの今の状況は「労働と仕事の違い」を説明しやすい。
わたしは今、週に4日派遣で編集業務をしながら、ブログを書いたり、エッセイを書いたりという生活を行っている。
派遣の仕事はわたしにとって労働で、ブログやエッセイは、お金はあまりもらえなくても、「これはわたしの仕事だ」と思うようになった。お金にならなくてもやめることはない。
そして、最近思う。旅行にいったり、彼氏と社会や政治について話をしたり、読書をしたり、そういう時間はとても大切で、しかも「書く」ことには必要不可欠で、そうなるとそれも仕事なんじゃないだろうか。
●「仕事」とは、広義では「生きること」なのでは?
そんなことを考えていたら、あれ?もしかして、仕事って生きることなんじゃ?と思い始めたのだ。
もちろん、書くという「仕事」をメインに、金銭をもらい生計を立てことが目標なんだけど、ただ、今でもわたしは、もう自分がやりたい仕事をできているのだと、最近そう思えるようになった。だから昔のように働きたくないと思わなくなった。
ただし、労働はしたくないし、彼氏と会うのも家族と会うのも本を読むのも旅行に行くのもわたしにとっては仕事の1つなので、ここぞというときは除き、長時間、金銭を得るためだけにエネルギーを使いたくはないというのが正直なところ。
というわけで、最近「働きたくない」という悩みを克服した。記念すべきことだ。
ただ、何度もいうけど「労働」は極力したくない。