30代未婚女性の4割は結婚願望がない。「女=結婚したい生き物」はウソ

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昔、まだ20代だった頃に、あるボランティアで出会った同年代か少し年下の男の子が、

「最近、彼女が結婚したがってるんすよ」

みたいな打ち明け話をしてきたことがあった。

私はたぶん「へえー」とか超適当に相槌をうっていたと思う。

彼は話を続けた。

「なんか、まわりの友達が次々結婚してるらしくって、ラッシュっていうんですか?そんでちょっと焦ってる節もあるっぽくて」

と。


極めつけは、

 

 

女って、みんなそうなんすかねぇ……

 

 

「……!!」(私)

 


女って、みんなそうなんすかねぇ……ーーのところで若干遠い目をした彼に、まだ若くて意味のないところでツッぱっていた私は

「おまえなどと結婚したいっつー女子がいるだけでも幸せに思え、ボケ!!!!!」

と強く思ったのを覚えている。言わなかったけど、さすがに……。

強固すぎる「女性=結婚したい生き物」という図式

こんな風に、年頃の女性=結婚したくてあくせくしてるの図が世間には染みついている。

一見、時代とともに結婚するのが幸せみたいな図式は緩くなっている気はするけど、初婚の平均年齢が上がっていたり、首都圏では30歳を超えても独身なことが珍しくなくなったり、というだけで、依然と「ほとんど全員に近いアラサー以上の独身女性は結婚したくてあくせくしてる」みたいな雰囲気は世に蔓延していると思う。

なぜだ!?

だって、今どき本当は3割くらいの女性は、結婚に対してまぁできればしたいけど機会がなかったら独身でも仕方ないかなぁ〜くらいの緩い思想をもっていたり、別に結婚願望ないやって人もいたりする気がするんだよね。(あ、でも田舎は別かも)

完全に肌感覚だけど…、と思ったら、ちょっと参考になるようなデータがあった。

 

30代未婚女性の4割は結婚願望がない

www.anniversaire.co.jp

 このサイトの、未婚女性への結婚願望についてのアンケート結果では、結婚は考えてない、あまり結婚は考えていない、が29.7%!

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さらに、同じく20代、30代への未婚の男女への結婚に関する調査。

www.cross-m.co.jp

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こちらでは、30代の女性の回答に注目。どちらかというと結婚願望はない、結婚願望はほとんどないが、あわせて38%も!

そして「どちらかというと結婚願望はある」という緩い願望をもつ女性が39%

どちらかというと結婚願望はあるというのはたぶん、「できればしたいけど機会がなかったら独身でも仕方ないかなぁ〜」という女性だと思う。

両方をあわせると、78%にもなる。

女性の4人に1人は結婚に固執してない

30代女性に絞って話を進めてみよう。

いずれも独身女性へのアンケート結果のパーセンテージだが、30半ばの既婚率は約7割弱という現実を踏まえ未婚既婚あわせた30代女性の数を10すると、このアンケート調査はそのうちの3割に該当するデータということになる。

そして、3割のうちの約8割が「結婚願望がないか、どちらかというと……」というくらいの緩い考えをもっている。

3割のうちの8割は、全体の約24%だ。

つまり、これらのデータをふまえると、30代女性の約4人に1人は、結婚願望がないか「どちらかというとしたいな」くらいの緩い感じなのだ。

しかも、既婚女性の中にも結婚願望なかったけど、たまたましちゃった人などもいると思うのでその分を加えると、やっぱりおおよそ3割くらいの女性は、結婚に対してそこまで固執していないのだと思う。

それなのに、どうして、結婚願望の薄い女性たちの存在は世間では抹殺されているのだろうか。

その理由をちょっと考えてみたよ。

「女性=結婚したい生き物」という図式が崩れない3つの理由

1:人の不幸は蜜の味「結婚したくてあくせくしてる女」はネタになるから

「結婚?仕事もちゃんとしているし、友人もいるし、あまり興味ないですね。いい人がいたらしたいとは思うんですけど。一人でも生きていると思います。趣味の時間もたっぷりとれるし、自立して生活できるだけで幸せだと思っています」というしっかり者の話なんて、もうそれで完結してしまうから面白くないんだよね。

逆に、「もう37歳でハッキリいってタイムリミット目前なんですよ!だからめっちゃ婚活してます。婚活サイトも3つくらい登録してるし、パーティは最低月1回行って、理想の相手?うーん、価値観の合う人かな。食べるのが好きなんで色々なお店とか連れてってくれる人がいいです、やっぱり年収600万円以上かな。年齢は40代前半までかな、あんまり年だと……ちょっと……子供も欲しいし。」とか言ってるイタイ女性のほうがおもしろいんだよね、どうしても。あくまでメディアのネタ的にはだけど。

だから、「結婚したい女ばかりがメディアに取り上げられる→それを見て焦る女が増えるかつ女はみな結婚したいんだ」の流れに。

結婚したいのにダメンズな男に振り回されてる女の話なんて世の中にあふれてるもんなぁ。

 

2:周りが結婚させたいから

親や、祖父母や、親戚たち心配で結婚させたがるし、少子化という面では世間も結婚や出会いのイベントや事業も増えていて、こぞって結婚をすすすめているという点では、昔と変わらないのかも。でも「女性=結婚したい生き物」が崩れない大きな理由の1つだろう。

ただ、外野の心配にもかかわらず、現代社会では、夜中まで空いているスーパーやコンビニ、家事を簡略化する家電などインフラが整い、女性も社会で働きやすくなっているので、結婚しないと生活が困難である、という状態ではなくなった。

独身者は今後も増えるんだろうなぁ。

3:独身女性の発言は強がり聞こえてしまうから

過去に作家ブロガーのあちゅうさんが、SNSで「行き遅れ」と言われてブチ切れしていたことがあったけど、確かに独身女性がその手の言葉に過剰反応すると、「え、結婚できなくてそれ気にしてんのか?本当はめちゃくちゃ結婚したいんじゃ?」と思われてしまっても仕方がない気がするw。

だって、私ですら思ったから。

彼女と同じ年齢だったとしても、SNSで赤の他人に行き遅れと言われたくらいじゃ、たぶん私は何とも思わないと思うけどな……。

っていうか、こういう発言の相手にする女性がいるから、独身女性が「結婚できないのではなくしない」と言ってもそれは強がりでは?と思われる図式ができてしまうんじゃないだろうか。

 

 

そういう私は……結婚したい、です

最期に、「あなたは結婚したいか?」と問われたら、私は「結婚したい」と答える。

こんな内容の記事を書いておいてしたいのかよ!と突っ込まれそうだが、基本的には「機会がなかったら独身でも仕方ないかなぁ〜」くらいの緩い感じ。

できればしたい。でもしないと人生おしまいだ、とも思わないし、子供産むならそろそろヤバイ年齢のくせして彼氏と今すぐ結婚したいかと言われたらそうでもない、いわゆる婚活もしようと思わない。という長年メンドクサイ立ち位置にいる。あ、でも彼氏やパートナーは常に欲しいと思う派。

結婚したらどうなるやら、今の私にはそんな生活が想像がつかないけど、物を書くことを日常としている身としては独身にしか書けないことっていっぱいあると思うので、今を楽しもうと思う。