仕事の選び方を間違えてた私(泣)貧乏を脱出するための今後
ライターの仕事やアルバイトを探す日々。色々な仕事を見たり応募していたら、ある日、自分がもっている貧乏マインドに気が付いて、衝撃を受けた。
「お金のためだけに働いても豊かになれない」は本当か
好きなことを仕事にしましょう!系の本やメディアやインフルエンサーのブログなどで、よく見かけるのが「お金のだけに働いていても豊かになれない」という意見。
どこでもだいたい、仕事は、好きなこと、得意なこと、愛を与えること、楽しむことであり、それらを満たす仕事を選ぶことが必要で、お金だけで選んでいては道は開けない、好きや自分の才能を生かす仕事を選んだほうが、のちのちお金や豊かさもついてくる、というようなことをいっている。
ちなみに、私は、おおむねそれらの意見に同意であった。
ところが最近、この言葉には大きな罠があるということに気が付いた。
本当に好きなことや楽しいことなんて簡単にわからない
まず、本当に好きなことなんて簡単にわからない、ということ。
基本的に人は180度向いていない仕事を選ぶ人はあまりいないと思う。人としゃべるのが苦痛だという人は営業を選ぶことはないだろう。それぐらいの好きか嫌いかは誰に言われなくてもほとんどの人がわかるはずだ。
でも、その先が難しい。
例えば、書くのが好きでライターになりたいと思っていても、何が書きたいのかがわからないと、本当に楽しい仕事にはなり得ない。でもそれって色々な経験をしてだんだん見えてくるもので、最初からこいういものが書きたい!とわかっている人は、中にはいるかもしれないけど、たぶん極わずかだ。
だから好きなことを見つけるのには根気がいる。
10年くらい前、アパレルで働いていたことがあったんだけど、いろいろ考えて、自分では好きだと思って選んだつもりなのだが、やってみると楽しい一面はあるが、心からやりたい!とモチベーションが上がるわけではなくて、しかも最悪なことに、お金より好きを仕事にしてみようと思って選んだつもりだったものだから、給料も安い。家計がきつくなり結局辞めてしまった。
つまり、お金より好きで仕事を選んだつもりだったのだけど、実はそんなに好きでもなかったので、ただ給料の安い仕事を選んだだけだった、っていう……。
だったら、最初から嫌いじゃない程度の仕事選んで、人並みの給料の仕事で、趣味を充実させた方がよっぽどいいじゃん。
ただし、好きだと思っていたつもりがそうじゃなかった、というのは珍しくないと思う。それぐらい「好き」を探すのは難しい。なので、まず、好きを仕事にするために転職なんて安易にするもんじゃない。
転職しなくてもできることを限界までやって、「もうそれをしなくてはいてもたってもいられない」とか「10年悩んだ」とかそれくらいのレベルになってから実行するべきなのだろう。
中途半端な好きで選んで、中途半端な結果にならないように気を付けなければいけない。私は見事にそうなったが。まぁそのときの仕事や苦痛すぎたので仕方なかったんだけど。
「仕事をお金で選ぶな」は、ある程度稼いでいる人に向けた言葉
もう1つ気を付けなければいけないのは、作家やインフルエンサーたちがいう、「お金より好きを仕事に」は、ある程度稼いでいる人に向けての言葉なんじゃないかということ。
例えば一人暮らし、月給手取り17万円で生活している人が、好きなことを仕事にしよう!と思って転職したところで、これより格段に低い給料の仕事を選ぶという選択肢はほとんどないはず。
ただそれなのに、私は、極端にいえば好きを仕事にするために手取り15万円でもがんばります!みたいなマインドがこびりついていたように思う。バカすぎる。
いや、違うよ、手取り17万円のままで好きな仕事探せよ、みたいな!
(※月収はの金額は例えね)
だって、手取り20万円以下の収入に関していえば、好きな仕事や自分が心からやりたいという仕事をしようと、そんなに好きじゃない仕事をしようと、かなり特殊な環境(フリーターしながらミュージシャンとかお笑い志望の人とか?)でない限り、たぶん給料そんなに変わらないよね?
手取り30万円とか25万円とか、もらっている人が、本当にやりたいと思うことに出会ってしまって、それをやろうとすると未経験だから給料下がる……、でもやりたい!とか、何社か内定もらっている中の、1番惹かれる会社が1番給料低い、とか、そういうときにはじめて「金より心が動く仕事」を選ぶべきなのであって、最初から稼いでない人は、ただ単に、やりたい仕事を選べばいいだけなのだ。
貧乏を脱出するために。今後の仕事選び
それなのに、私はとんだ勘違いを続けていていた。仕事は金で選ぶな論を信仰し、苦痛を感じない程度にまあやってもいいかなという仕事であれば、報酬は安くても仕方がないと思っていた。アパレルの仕事がいい例なんだけど、そこまで好きでもないのに、自分で選んだ仕事=生活ぎりぎりの給料で仕方ない、みたいな無意識の貧乏マインドをもっていたのだ。
その証拠に、今回もまた、バイト探しにおいてライターの仕事ができるならちょっとぐらい時給が安くても仕方ないかな、という気持ちになりかけていた。
さすがにアレ?という気になり、ようやく私は、自分が「好き」というより「まぁやってもいいかな」程度の安め報酬の仕事を選んでしまうクセがある、ことを自覚したのだ。
冷静に考えてみると、普通のライターの仕事でも、自分がやりたい!と思う分野のライターの仕事でも、報酬はあまり変わらないのである。むしろやりたい仕事のほうが高いかも(ただ求人自体は分野を絞ることで減るけど)。
だから、貧乏を脱出するためには、
・まぁやってもいいかな程度の安め報酬の仕事
は選んではいけないのだ。
・すごくやりたいと思える普通に生活できるくらいの報酬の仕事
もしくは、希望の職種の経験があるなら、
・すごくやりたくて高めの報酬の仕事
最終手段として、
・まぁやってもいいかな程度の高めの報酬の仕事
を選ぶべきだろう。(ライターやっている私の場合は並行して生計をたてることになるのかな)
貧乏を生む、お金と仕事に関する歪んだ認識
つまり、仕事は金で選ぶな論を叫ぶインフルエンサーや作家たちは、裕福だから、
・お金のため仕事≒やってもいいかなと思える仕事=高い報酬
・やりたい仕事≒好きな仕事or強い関心がありやってみたい仕事=はじめは人並みかそれよりちょっと下の報酬
だいたいこのような認識のもと、「仕事は金より好きややりがいで選べ」と言っているのだと思う。
それなのに、私の頭の中は、
・お金のための仕事≒苦痛な仕事=普通の給料
・やりたい仕事≒やってもいいかなと思える仕事=安い報酬でも仕方ない
だったのだ。なんか2段階くらいレベルが低い……。
恐らく、いままで本当にやりたいことがおぼろげだったことと、20代でやっていた仕事が自分にとって苦痛過ぎたために、自己啓発本とか読んでいてもそれがかえって裏目にでてしまうほどゆがんだ「仕事とお金の思い込み」が出来上がってしまったのだろう。
結構ショックだった。この思い込みは自分の貧乏生活の元凶なのではなかと思う。
この機会にまるっと塗りかえたい。
昔、心理学の本を読みあさってたのだが、こういった無意識なネガティブな思い込みというのは、完全に手放すまでにいかずも、その思い込みに気が付くことがまず大きな進歩であり、生活に小さな変化を感じられる人も多いらしい。
いやはや、衝撃の貧乏マインドに気が付いた。でも、なんとなく、同じ罠にハマっている人って結構いるんじゃないだろうか。