WEBライターをスキル別にランクづけしたみた

ライターは誰にでもできる仕事じゃない

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週4日、派遣で働く、ライターときどき編集者、気分は二ートの私です。

最近、WEBメディア業界はカオスである。まぁ、ずっと、ともいえなくもないけど。何が?ってとにかく、良質なライターがどこのメディアでもだいたい足りない。

まぁ、ライターの立場からいうと、ギャラもピンキリなので仕方ないといえば仕方ないんだと思うけど。ギャラ上げてかないと、サイト運営する側も自分で自分の首をしめることになると気が付ついてくれといいたい。それでも、SEO対策と称して記事を格安の製作費で大量生産するサイトは後を絶たず、残念に思っている。

本来はライターは誰にでもできる仕事ではない。ところが、大量生産をするメディアが現れたことで、あきらかにスキルがない人が参入していて、しかも採用しちゃう人がいることに結構びっくりしている。

このような現状から、ひとことに「ライター」といっても、とくにWEBメディアの場合、そのレベルの差がすごいことになっている。そもそもクラウドワークスでタスクをこなす人と、タイアップ記事をばんばん執筆している人が同じライターって言葉でひとくくりにされていることが信じられない。

みんながみんなライターのランクを理解をし適材適所に人員が配置されていればいいんだけど。、ライター自身が自分のスキルのレベルが理解できていなかったり、下手したらサイトの運営側も違いを理解していないことも。そうなると、スキルがあるライターが足りずに、編集者はとても苦労する。さらに、良質な記事を書くライターとへたっぴなライターが同じ原稿料というのも普通で、それでは良質な記事を書くライターのモチベーションは下がるだけで、いいことがないのだ。

そこでは、WEBライターの種類をまとめてみたので、これからそういった仕事に関わるという人が入れば、ちょっと頭に入れておいてほしい。(※私の実体験がもとなので100%正しいとは限りませんがだいたいあっていると思う)

WEBライターをランク付けしてみた

レベル1:クラウドソーシング経由で”タスク”をする人

これは、クラウドソーシング経由で300文字50円とかそうレベルの求人があるんだけど、そういうのやっている人。わかると思うけど、文章能力不要。ただの雑用でタスクといってもいいものかと私的には思う。この仕事でライターと勘違いしている人、いないよね?

レベル2:キュレーションサイトの情報集め係

キュレーションサイトとは、いろんなサイトやSNSなどから情報を寄せ集めて記事を作っているサイトのこと。ライターが企画をもとに調べて咀嚼してオリジナルの記事とは違い、情報やネタを引用してつなぎ合わせている記事を出しているサイトのことだ。1番わかりやすいのはNEVERまとめでしょう。

確かに文章は書く仕事だけど、こちらもあくまでもキュレーターであって、ライターではないし、文章力はあるにこしたことはないけど、なくても情報収集ができるれば務まるので、ライター経験としてカウントできる人材がいるかは怪しい。

もちろん素質があれば育つ人はいると思うし、他でライター経験がある人なら別だけど、キュレーターしか経験がない方は”ライター”としてすぐに活躍できるレベルではない。

レベル3:WEBメディアの取材なし原稿のライター

多少、文章力が要るので、ライター経験あり、といえるレベル。ただし駆け出しの人も多いので文章上手な人ばかりではなく、リライトが必要な原稿も結構ある。もちろん上手な人もいる。

ここでライターはふんばって上達していかないと、ライター業を継続していくのは大変だ。1や2と違い、一定ののクオリティの原稿を求められるので編集者もライター自身も修正などが多いと疲弊していく。ライターもあまり時間がかかるとわりに合わないと感じフェードアウトしていくのが普通。

また、取材原稿といえば名前が売れていてコラムを書いてる人も含まれるけど、上記のライターとは違って、作家やコラムニスとやジャーナリストなどが多く、それはまた別枠だ。もちろん、ライターとはギャラも大違いだ。

レベル4:WEBメディアで企画だしや取材やインタビューをこなすライター

ライターといって差支えないレベルのライター。必ずしもめちゃくちゃ文章が上手な人ばかりではないなが、編集としてしっかりディレクションすれば、この原稿どうしよう!というレベルのものはないし、指摘した箇所の修正もきちんとしてくれるレベル(当たり前なんだけど)。

レベル5:4+広告記事の執筆もこなせるライター

得意不得意はあるかもしれないけど、基本的には取材から広告記事まで何でもお任せできるプロ。もちろんギャラもそこそこ。

レベル6:4+5+名前が売れていてるライター

WEBライターヒエラルキーの頂点といえる。スキルがあって、名前が売れていれば、雑誌や書籍のライターより稼げるだろう。わかりやすいのはよっぴーさんとか?というか、よっぴーさんくらいしか思い浮かばないのだが。

 

ライターの仕事の区別がついていない人が業界内にも多い

以上が私の経験からのWEBライターのスキルレベルだ。

最近WEBメディアの乱立は止まらないので、新参者がサイトを立ち上げてディレクターとかやっていると、このような区別がついていないまま、ライターとか編集者とか集めちゃって、いざ集まったら、現場がまともな文章書ける人材が圧倒的に不足して全然まわらなず混乱して大変な目にあう、とかそういうこともあったりなかったり。

逆に、良質な記事を作成しようとしていても、なかなかいいライターが集まらないという悩みもありがち。ただ、これはクオリティあげてギャラを上げていかないとなかなか厳しいだろう。

タスクやキュレーションサイトでの執筆はライターの仕事ではない

ちなみに、これからライターにチャレンジしたいという人は、WEBメディアといえるレベル3のライターから始めるべきである。意外と初心者でもOKなサイトは多い。

タスクやキュレーションサイトでコメントの寄せ集めをつくるくらいなら、ライティングの基礎を学べる本でも読んで、サンプル作って、ちゃんとしたメディアに応募したほうがいい。

なぜなら、レベル1、2を続けていてもスキルアップは難しいし、ギャラだって安いままだし、他の仕事につながる可能性も低いから。

まぁ、学生のバイトとか、ライターとキュレーターの区別がついていて、キュレーターをやりたい!という人とか、ある程度スピードに自信がある人で隙間時間にちょっと稼ぎたいって人はキュレーションサイトから初めてもいいかもしれないけど。

もし、ライター探している人やWEBメディアに関わるという人は参考にしてみてください。