通勤電車で集中して快適に読書するためにわたしが決めたこと
通勤電車の中で集中して本を読みたい
趣味と勉強を兼ねて、とにかく本をたくさん読みたいと常々思っている。そこで有効に使いたいのが、通勤電車の中。30分くらい乗るのでぜひ読書時間にあてたいものだ。ところが、ついついスマホをいじってしまったり、仕事の考えごとをしてしまったり、荷物が多くて本を開くのがおっくだったりして、ときにはただ本を持ち運んでいるだけになってしまうことも。
また、せっかく本を開いたのに、なんとなく集中できなくて、途中で閉じてしまったり、ページが進まないまま電車を降りることもしょっちゅう。
一度はあきらめて、もうスマホオンリーでもいいかな、とも思った。だって、何かの宗教のようずらっとスマホを手している人が並んでいるのも、わかる。メディアにはスマホ用にあつらえられた読みやすい記事のオンパレードで、SNSなんてさらに短文。画像をみているだけならもっと頭を使わない。座れなくても、多少荷物が多くても片手ですいすい操作できる。とにかく何もかもがラクなのだ。
でもしかし、ただラクだからといって、スマホなぞに貴重な読書の時間を奪われてたまるものか。往復1時間以上の時間を考えると、やっぱりわたしは本が読みたい。
そこで、最近、電車の中で読書を本気で習慣づけようと決心した。
通勤電車での読書を妨害するもの
まずは読書を阻害するものについて考えてみた。物理的には、以下のような問題がある。
- 座れないと、本を読みながら揺れたときにバランスをとるのがツラくて集中できない、もしくは本を開けない
- 荷物が多くて本をもっているのがツラくて集中できない、もしくは本を開けない
- 周囲の雑音で集中できない
まず初めにこれらの問題を解決せねば、電車で集中して読書をすることはできない。
そして、これらの問題を解決するには……うかうかしていられない!勝負は電車に乗る前からはじまっていることに気が付いた。
通勤電車の中でも快適に読書するには?
通勤電車は座れないことがほとんどだ。よって、立ちながらバランスをとるためにふんばる必要がない”最適ポジション”を確保しなくてはいけない。
最適ポジションとは、つまり、寄りかかれるとか、手すりにつかまれるところである。ちなみに私の場合、背が低いのでつり革でつかまる体制を長時間キープするのはつらいため、寄りかかれない場合は、つり革ではなく手すりが必要だ。
となると、なるべくすいている時間帯の電車に乗るのがベスト。利用している電車10分から20分前後間隔があるので、結構電車によりバラつきがあり、出勤時はすでに空いてる電車を乗るようにしているが、帰りは時間がバラバラなのであまり意識していなかった。ただ、これを意識してみるとぜんぜんストレスが違う。そいうことで、電車で集中して読書をするためには、電車に乗る前というか、目的の電車に乗るためにオフィスをでるときから勝負は始まっているということに気が付く。
さらには空いてる車両を狙って並ぶことも忘れずに行う。これで、極力、最適ポジションをキープする。
さらに、困るのが荷物。とくに雨の日は傘という大ハンデが。片手がふさがるだけで、電車の中で集中して読書する、という目標の達成率はグンと下がるのである。そこで、傘は極力折り畳み傘を使用することにする。そして、通勤は極力何でも入るでかリュック。
次に、周囲の人の雑音。今まで、何度か読書を阻害され、そこそこイライラしてきたが、特に対策は講じていなかった。だけど、金輪際、どうでもいい知らない人の会話にわたしの貴重な時間を奪われないように、耳栓を使用することにする。これでどうでもいい人の会話の続きも気にすることなく読書に集中できるはず。
さらに、何度も同じことを繰り返していることにイラっとする車内アナウンスへの対策もバッチリだ。
また、電車の中で読む本は片手で持てる大きさとソフトカバーであることも必須である。
さて、これでほぼ物理的問題は解消される。
物理的問題がなくても、ページが進まないワケ
ところが、物理的問題がなくても集中できないこともある。その原因は何なのか、この機会に考えてみた。すると、だいたい次のような理由で集中して読書ができないことがわかった。
- なんだか気分がノラナイ
- 「この本てなんか難しい」もしくは「読みづらい」と感じている
- 何度も同じところを読んでいてページが進まない不思議現象が続いている
なんてところだろうか。そして、その原因は読む本のチョイスにある。通勤電車で読むのに向いてる本と向いていない本がある、ということにうすうすは気が付いていたが、じっくり考えたことがなかったので、通勤電車で読むのに向いている本はどんな本か、まじめに考えてみた。
通勤電車の中での読書に最適な本は?
通勤中に向いている本というのはズバリ、読みやすい本だ。具体的には、
- 自分がある程度の基礎知識をもっている分野の本
- エッセイなどすらすら読める本
- コラム形式になっていて、コマ切れになっている本
などである。
反対に、
- 自分が基礎知識をもっていない分野の本
- 単純に難解な本
- コラム集のように区切りがない長編の本
は読みづらくじっくり時間をさけるときに読むほうがよい。
例えば、蕎麦打ちについて勉強したい蕎麦の知識を得たい!というときに読み始める、一冊目の本。ページを開いてもそのほとんどがチンプンカンプンのはず。そんな本は家でじっくり読むべきだったのだ。通勤中は、基礎知識があるもので、できる限りエッセイのようにすらすらと読めるものを選ぶのがよい。
さらに、これは意外と重要だなと思ったのが、コラム形式であること。
というのも、30分電車に乗っていても、スマホをちぇっくしたり、カバンを整理したり、鼻をかんだり、勤怠の連絡をしたり、そういうことしながら、もしくは、そのあと本を読むと、通勤の30分などは意外にあっという間なのだ。
そこで、純文学の長編小説などを選んでしまうと、朝の電車でちょっと進んだと思ったら、もう着いた、とページを閉じ、帰りの電車では物語の途中から読み始めるので、あれ?どこまで読んだっけ?あれこれどういう意味だっけ?などと、少しページを戻って読んで、ようやく朝読んだところまで来て少し進んだ頃に、駅に到着。みたいなパターンが起こり、読んでも読んでもページが進まない不思議現象が起こっていたのであった。わたしが頭がわるいだけかもしれないけど……。
しかも、小説に限らず長編の物語はなるべく一気に読んだほうがおもしろい。
そこで、通勤時には、あまり難解な本は避け、さらにコラム集のような本を選ぶことにした。
こんなふうに、問題を解決して万全な体制を整え、今日は見事、通勤時間に集中して読書をすることができた。「たった1日かよ、続くのかよ」と思った人も多いと思うが、今回のわたしの決意は固い。今後も継続してこれらの体制を維持していこうと思う。
わたしと同じように「電車の中で読書が集中できない」と思っていた人はぜひ参考にしてみてほしい。
★2018年9月追記
kindle買ったら通勤読書がめっちゃ快適になりました!