会社を辞めて10か月が経過しわかったこと

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昨年の12月で会社を退職。フルタイムでの仕事をやめて約10か月が経過した。現在は派遣で週に4日働いている。

劇的に生活が変わったかといえば、ストレスはかなり減ったけど、人生が劇的に好転したというわけではない。このブログでも綴っているけど、やりたいこと(わたしの場合は文筆家志望のため書きたいことなのだが)がはっきりわからなくて悶々とすることもある。

また、ブログや公募やライターの仕事など書きたいことを書く時間、興味のある場所へ行ったり、経験をする、リサーチに費やす時間などが必要で、週休3日でも時間が足りないとも思っていた。

それでもできる範囲で書いたり、応募したり、興味のあるところへ足を運んだり、日々もがきながら10か月が経過した。

すると、やっとのことで自分が何をやるべきかが少しずつわかってきた。

 

■書きたかったけどムリだと気づいたテーマ

まず、書きたいと思っていた食レポや旅。これは圧倒的にわたしには経験、そして資材が足りない。お金や時間が豊富に好きでないとすごく難しいということがわかった。ブログで書くにしても、売り込みしてどっかでライターをするにしても、金と時間と根気がいると気が付いた。ので、こちらは備忘録程度に細々続けていこうと思う。優先順位はうんと下にしておく。

日本美術についても書きたいと思っていた。ブログや、ギャラは安くてもいいのでWEB媒体でかけたらと思っているが、こちらももう少し勉強してからのほうがいいかもしれないとと思い始めた。

もちろん専門家がいるので、もともとこの分野で稼ごうとは思っていないのだが、難しい文章が多いのでもう少しカジュアルに書いたり日本美術の楽しさを少しでも伝えたりしたいと思っていた。なんで勉強しながら書いて深堀りしてければと。ただこれも、今なんとか記事を書いたとしても、きっと自分が満足するように書けるかはわからないのと、おそらく非常に時間がかかっていてやはり、コスト的にもあんまりよくない、と気が付いた。もう少し勉強してからでも遅くはないのかな、という結論。

ということで、今まではフリーランスのライターの仕事は、少しでも興味があることが書きたいと思っていたが、わたしが書きたい分野はまだまだ知識不足でそれをカバーするにはかなり労力がいるので、ライターの仕事は効率よく稼げるものだけでいいと割り切ることにした。ま、書きたいとか、書いてお金をもらいたい、という想いだけを満たしながら、お小遣いを稼げればいいかなと。

また、ライターや編集の仕事に従事しているわりに、わたしは取材やインタビューが、そこまで好きではないということも再認識した。行けば楽しいのだが、バンバン取材に行く仕事より、何か1つのことについて調べたり研究したり自分の考えをまとめたりするスタイルで書くことのほうが好きだということもこの10か月いろいろやってみて身に染みた。(まあ、だからこそライターではなく文筆家を目指しているわけなのだが)

■わたしは最終的に何を書きたいのか?

そして、最終的に達した結論は、まずは「自分の意見や自分に起きた出来事を書いていこう」ということ。食やアートや旅の原稿もいつか書けたらいいけど、知識や資材を蓄えてからにしよう、と決めた。

ただ、うすうす皆さんもご存じかと思うが「自分の意見や自分に起きた出来事を書いたエッセイやコラム」というのは、有名人以外ではもっともお金と結びつかない文章なのだ。(だからこれだけでは心もとなくて、「知識」が欲しかったのかも……)コラムやエッセイメインで書いていくってちょっと覚悟がいる。でも仕方がない。これが1番書きたくて、書けるスタイルなのだと気が付いてしまったのだから。

10年前だったら絶望的だったかもしれない。でも今はブログというツールがある。インターネットを通したクリエイターのための発表の場も増えている。そういったものも利用しながら具体的には以下の場で執筆して行こうと思います。

 

・このブログ

現在は読者が20人(登録してくださっている方に感謝!とても励みになります)。まずは読者100人を目指そうと思います。あとは、このブログでもお小遣いを……ともくろんでいる。

・note

そんなに小難しい内容ではないんだけど、社会的なテーマで書いていきたいことが見つかったので、ちょっと、本にするくらいの覚悟で計画&執筆したい

・公募

エッセイや体験談、いつかノンフィクションの文学賞にも応募できたらいいな……。これもひとつ、お応募したいテーマがあるので、だめもとでチャレンジしてみる予定。

ということで、やりたいことがわかってきた最近は、心おだやか。

■やりたいことを見つけるのに重要なこと

でも、こうやってやりたいことがわかったのは、いろいろやったからなのだ。気になるサイトでライターやったけどなんか違うなって思ったり、書きたいところへ応募して落選してみたり、ブログでいろんなこと書いてみたり、noteをはじめてみたり、美術館、老舗酒場巡り、旅行、など興味のあるところへ行ってみたり、本を読んだり、何がやりたいのか頭ひねってみたり。

仕事や個人での活動をいろいろやってみて、これはつまらない、これは楽しいけど仕事にするにはちょっと、これは続けよう、これはやり方を変えよう、これは得意だとかわかってきた。

会社員を続けていたら、たぶん、今でもわからなかったりやりたいことはわかるが時間がないという状態だったと思う。残業必須だったし時間もないし、ココロを90パーセントくらい会社に捧げないといけない雰囲気だったので。会社で働いていると「できて当たり前」とされていることが多くて、得意なことにも意外に気がつきにくかったりもする。だからわたしの場合は本当にやめてよかったと思う。

そして、やっぱり、いろいろやってみないと自分のやりたいことなんてわからないし、しかも、ちょっとやる、とかじゃわからないんだと思った。数年間コンテンツを作る仕事をし、その後約1年比較的自由に過ごしてみてやっとわかってきたのだ(もちろんそれまでの経験があってこそだけど)。やっとスタート地点に立てた感じで、道のりは長いけど……。

よく言われていることだけど、意外とやっている人は少ないと思うのだが、やりたいことがわからない人は、とにかく片っ端からいろいろやってみるのがやりたいことをみつける1番の近道だと思う。