箱根女ひとり旅。箱根の激安ホテルに泊まった話
箱根へ女ひとり旅
今年の2月、わたしは生まれて初めてひとり旅をした。
行先は箱根。
いざ行こうと決めて、気が付いた。34歳で初めての一泊旅だったのだ。ひとりでラーメン屋さんも牛丼屋さんも居酒屋だってがんばれば入れる女なのに、ひとり旅の経験がないのは、自分で自分を意外に思った。
箱根の激安ホテル「B&Bパシオンズ」へ宿泊
ひとり旅は少しハードルが高い。なんといっても泊まるところは限られてしまう。ひとりの宿泊プラン、あとは、旅館の美味しいご飯は量が多くてとても一人じゃ長々と食べられないので素泊まりプランがある宿でないといけない。
さらに、財布状況が厳しいわたしは激安の宿を探さなくてはいけなかった。
そこで見つけたのが、B&Bパシオンズというホテル。ひとり部屋もたくさんあって、おひとりさま大歓迎のホテルだ。
しかも宿泊料はまさに激安の3,000円代!しかも、近くにあるユネッサンの温泉施設、森の湯の入場料と朝食つきで4,000円プランも。平日だったためか2日前でも予約も可能で、わたしは、人生初の箱根旅温泉旅に出かけたのだった。
電車で箱根に来たことはほとんどなかったので、箱根湯本の駅に着いてまず、駅と山が近くて感動したのを覚えている。
激安ホテルの心地は?
B&Bパシオンズには、箱根湯本から伊豆箱根鉄道バス「湖尻・箱根園」行きで「ヴェルデの森」という停留所で降りる。所要時間は20分ほど。急な坂をぐんぐん上っていく。
旧正月だったからか、箱根湯本周辺とホテルには中国や韓国からの訪日客らしき人々が多くて驚いた。
部屋はこじんまりとしていたが、清潔だった。1点、トイレが部屋を出ないといけなかったのが気になっていたが、同じフロアにあるのだし、実際に泊まってみると全然気にならなかった。
お風呂は、ホテルにもついているのだが、やはりユネッサンの森の湯へ。歩ける距離だが、たぶん、歩くと結構距離があると思われ、ユネッサンに行く20分おきに出ているバスを利用できる。
森の湯はユネッサンの隣にある温泉施設。ユネッサンは水着で入るが、森の湯は普通の温泉で水着の着用はしない。初めていったが、とてもよかった。広いし、平日だったこともあるが人もまばらで、ゆっくり温泉を堪能した。
しかも、この森の湯の素晴らしいのは、源泉かけ流しでないにしても、循環なしの温泉だということ。加水、加温は行っているが、塩素くささはまったくないし、やっぱりフレッシュなお湯だと思うとうれしいし、温泉効果も存分に生かされるだろうしリラックスできると思う。
ということで、ゆっくりと温泉を堪能しホテルに戻りぐっすり眠った。
天山湯治郷でまた温泉
2日目は、とくに決めていなかったのだが、まだまだ温泉に入りたかった。ネットでみつけた天山湯治郷へ向かうことにした。
ひとりだし、目的地は温泉だし、すっぴんでホテルを出た。目的のために余計なこをする必要がないのがひとり旅のいいところだ。
天山湯治郷は、正真正銘の源泉かけ流しだ。
ここへも箱根湯本からバス。所要時間は15分くらいだったかな。
天山湯治郷には3つの施設がある。一つ目は、天山。休憩所や食事処が充実している日帰り温泉施設だ。2つ目は一休。こちらは温泉施設のみ。ほかに羽衣という宿泊施設がある。旅館ではなく保養を目的とした宿のため、連泊のみの受付。1泊目9,000円(税別) 2泊目8,000円(税別)、と比較的お手頃だ。いつかひとりで2泊、温泉と読書ざんまいの日々を送ってみたいなぁなんて思いながらも、この日はひとりで天山へ
施設へ着くと、お香(お線香)の香りが漂っていて、癒しムードが高まる。個人的にはすごく好きな香りだ。
施設内は和風のつくりでおしゃれだし清潔感もありゆったりくつろげる雰囲気だ。
さっそく湯へ。実際につかると、さすがは、源泉かけ流し。泉質の違うお風呂が屋内外に5つ(HPによれば男女それぞれに5か所ある)あり、湯加減もちょうどよくて、こちらでもすっかり長居をした。
湯を出ると、女湯の休憩所でゴロゴロ。
そのあとは、施設内のテラスでゴロゴロしながらひとりビール。2月なのに、すごく天気がよくて、テラスに出ても暖かくてビールもおいしくてすごく幸せな時間だった。天山でたかれてるお香を買って帰った。
もうすぐ1年ほどたつのに、もう一度、あんなひとり旅がしたい、そんなふうに思える2日間だった。
天山湯治郷
天山
営業:9時~23時(22時 札止め)